【なぜ安いSDカードではダメなのか?】 – ドライブレコーダーに最適なmicroSDカードの「3D NAND型」と「書き込み方式」の秘密
画像:Amazon.co.jpより抜粋(2026.1.19現在の価格)
一般的なドライブレコーダーの記録媒体にはよく「microSDカード」が使われています。
規格が「microSD」であれば、
「安いカードのほうがお得でしょ♪」と思ってしまいがちですが…
ドライブレコーダーの使用において、安価なSDカードを使用すると
問題が発生することが多々あります。
この記事では、安価なSDカードとドライブレコーダー用のSDカードでは
見た目はほぼ同じなのに、中身が大きく違うその理由と、
「3D NAND型」と「書き込み方式」、カード購入時の選び方について解説します。
安価なSDカードの問題点
安価なSDカードは、一見するとコストパフォーマンスが良いように思えますが、
実はその裏にはドライブレコーダー用として使う場合いくつかの問題が潜んでいます。その主な問題点は以下の通りです。
1. 耐久性の低さ
安価なSDカードは、一般的に耐久性が低く、データの書き込みと読み取りを繰り返すと、徐々に性能が低下し、最終的にはデータの損失やカードの故障を引き起こす可能性があります。
特に、ドライブレコーダーのようなデバイスでは、夏場の高温や冬場の寒冷といった厳しい環境下での使用が求められます。これらの環境下では、安価なSDカードの耐久性がさらに問われることになります。
高温環境では、カードの物理的な劣化が進みやすく、
寒冷環境では、電子部品の動作が不安定になる可能性があります。これらの環境下での使用は、カードの寿命を大幅に縮める可能性があります。
2. 書き込み速度の遅さ
安価なSDカードは、高速な書き込み速度を必要とするドライブレコーダーなどの用途には向いていません。
書き込み速度が遅いと、映像の録画が途切れるなどの問題が発生する可能性があります。
特に、ドライブレコーダーでは、
1秒間に10~30枚の高画質画像をカードに絶えず高速で書き込み処理しています。
このような高フレームレートの書き込みを行うためには、
高速な書き込み速度が必要となります。
安価なSDカードでは、このような高速な書き込みを維持することが難しく、
結果として映像の録画が途切れたり、録画ができていないなどの
問題が発生する可能性があります。
3.書き込み方式の問題
安価なSDカードは、一般的にTLC(Triple-Level Cell)という書き込み方式を採用しています。
TLCは、1つのセルに3ビットのデータを記録する方式で、
大容量化と低価格化を実現していますが、書き換え上限回数が多くないため、
耐久性に関しては使用用途を考慮する必要があります。

3D NAND型のmicroSDカードの優れた点
これらの問題を解決するためには、
「3D NAND型のmicroSDカード」が最適な選択となります。
3D NAND型のmicroSDカードは、以下のような特徴を持っています。
1. 高い耐久性
3D NAND型のmicroSDカードは、一般的な2D NAND型の約10倍の耐久性能を持っています(同一の書き込み方式の場合)。これにより、データの書き換えを頻繁に繰り返す必要があるドライブレコーダーなどにおいて、SDカードの不良を原因とする記録エラーを防ぎ、運転時の確実な記録をサポートします。
また、3D NAND型のmicroSDカードは、高温や寒冷といった厳しい環境下でも安定した性能を発揮します。これにより、ドライブレコーダーのような厳しい環境下での使用にも対応できます。
2. 大容量化
3D NAND型のmicroSDカードは、メモリセルを3次元構造に並べることで、チップ面積を増加させることなく、スペースを広く取らず、大容量化することを可能にしました。これにより、長時間の録画にも対応できます。また、高速な書き込み速度も実現しており、高フレームレートの映像の録画もスムーズに行うことができます。
書き込み方式による耐久性の違い
安価なSDカードには、一般的にTLC(Triple-Level Cell)という書き込み方式(1つのセルに3ビットのデータを記録する方式)が多く採用されています。
より耐久性を向上させたカードにはMLC(Multi-Level Cell)方式(1つのセルに2ビットのデータを記録する方式)が採用されており、ドライブレコーダー用として販売されている商品もあります。
極めて耐久性が求められる産業用には、SLC(Single-Level Cell)方式(1つのセルに1ビットのデータを記録する方式)が多く採用されています。書き換え回数の上限が数万回程度と多く、耐久性に優れていますが、コストが極めて高くなります。
近年では、pSLC(Pseudo-Single-Level Cell)方式が耐久性とコストパフォーマンスの両立を実現しており、ドライブレコーダー用としても使われるようになりました。
パナソニックコネクト株式会社 HPより引用 https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_sdcard
ドラレコに最適なmicroSDカードを選ぶには?
以上のように、ドライブレコーダーに使用するSDカードには、
耐久性と書き込み速度が求められます。
さらに、ドライブレコーダー用に適したmicroSDカードは、
基本的に「メンテナンスフリー」設計になっており、
最初に一度フォーマットすれば長期間安心して使用できます。
そのため、初期投資は少々高くなりますが、
ドライブレコーダー用には「ドライブレコーダー用に適したmicroSDカード」
を選んだほうが、耐久性や信頼性が高く安心して使用できるでしょう。
しかしながら、各メーカーのmicroSDカードの仕様には、
メーカーによって「3D NAND型」や「書き込み方式」について
記載されていない場合も多く、
結局どのカードを選べばよいかわからない場合があります。
ドライブレコーダー用のmicroSDカードを購入の際は、
・信頼できるメーカー品で、安価ではないもの
・「ドライブレコーダー用」と記載されているもの
・ドライブレコーダーのメーカー純正品
を基準にお選びいただくことをおすすめします。
※ドライブレコーダーの機種によっては、
取扱説明書に「メーカー純正品を必ず使用してください」と
指定されているものもあります。
その場合、社外品は使用できない場合もありますのでご注意ください。
カードの見た目はほとんど同じでも、
中身が大きく異なるということをご理解いただけたことと思います。
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